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仙台市立東六番丁小学校~自分を知ろう・友達を知ろう②~

=ハリウコミュニケーションズ株式会社=

~自分を知ろう・友達を知ろう②~


平成18年6月8日(木)
14:20~15:05

 ハリウコミュニケーションズ株式会社による「学社融合型キャリア教育プログラム」は、平成17年度から経済産業省の地域自律・民間活用型キャリア教育事業として展開されています。
平成17年度は仙台市内2小学校の実施でしたが、本年度は規模を拡大、自立に向けた教員研修など多角的に実施されていく予定です。
仙台市立東六番丁小学校(國井周一校長、児童数373名)では、昨年に引き続き6年生(2クラス、55名)で本プログラムを行います。
昨年度は9月から21時間を使い学習し、2月には仙台市で行われたシンポジウムで150人もの大人の前でプレゼンテーションを行い、大きな拍手をもらいました。
今年の6年生は昨年、仙台市経済局の「起業教育・キャリア教育実践校」に応募し市が作成したキャリア教育テキストを使用して、14時間「見つめよう仕事と自分」の単元で授業を行いました。また、当時の6年生の「お仕事インタビュー」のプレゼンテーションを見る聞く機会もありました。十分な予習を行ってきていると言えます。

第1回目の授業は6月1日(木)に行われています。


第1回「自分を知ろう、友だちを知ろう①」
6月1日(木)13:30~14:15
振り返りシートより

*今日の活動で分かったこと。
・みんな考えていることが違うことがわかった。
・友達が思っていることがわかった。友達の夢がわかった。
・決断力が大切なんだなと思った。
・人によって個性があることがわかった。自分の意見ばかり通さないようにしたい。
・推せんカードで友達のやりたい職業がわかった。
・自分や友達などを知る事も大切だとわかりました。
・将来のことを今までよりたくさん考えることができた。
・相手の推せん状を見せてもらってこんなこと考えているんだな、こういう仕事がいいなと思っているんだなと思った。


*学習した感想やもっと知りたいこと、今後勉強してみたいこと。
・今後は自分の夢につなげられることを知りたい。
・人の夢を予想することはできないけど、自分はわかるからがんばる!
・色んな仕事をもっと詳しく調べてみたい。
・これからも自分の夢を大切にしたい。
・仕事については、とても難しい。その職業になれるか心配になってきました。



ファシリテータは、6年1組が遠藤千穂さん、2組が松浦あゆみさん。
各教室では、それぞれ担任の須藤先生、吉川先生も参加し、本日は前回の続編、いよいよ友達の「推薦状」をみんなの前で発表します。
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<推薦状発表>
2人組でお互いのいいところ、向いている職業についての推薦状を前回授業の後半作成しました。今日はそれをみんなに発表します。



 


推 薦 状


       年 組 名前あああ


 ・推薦する人:
 ・推薦する仕事:
 ・推薦する理由:                     



 ・この人の野望


 ・特別PRポイント


 ・これからの課題


 



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「具体的に表現すること、パフォーマンス・実演も大事」とアドバイスされながらも、本人からの特技披露はなかなか出来なかったようです。
  ○野球選手
  ○サッカー選手
  ○デザイナー
  ○ファッションモデル
  ○料理人
  ○カレー屋の店長
  ○カウンセラー:不登校の友達を助けたい。
  ○棋士
  ○植物の品種改良
挙げられるさまざまな職業に質問も挙がります。
前日、東北楽天の選手とコーチが学校を訪問し、その夜のヒーローインタビューで「東六番丁サイコー!」と叫んでくれたそうです。その感激か男子は「野球選手」が多かったような。



振り返りシートより


*おもしろかったこと・気づいたこと
・みんなそれぞれ将来の夢が違った。
・私はパートナーの人が推薦した仕事には就きたくなかったけど、パートナーはその仕事に向いていると思っていることがわかった。
・友達の演技が楽しかった。
・発表で面白い人がたくさんいて、こんな書き方もあるなぁと思った。


*難しかったこと・疑問点
・人前で話すことが難しかった。
・声を大きくだすこと。
・上手く伝えるのが難しかった。
・人の特徴を見つけるのはよかった。けどアドバイスが分からなかった。
・パフォーマンスを要求されてできなかったこと。
・質問を考えること。
・聞いたことをまとめたりするところ。
・人のやりたいこと(特徴)を見つけるのが大変だった。
・自分のことを考えるのが難しかった。


*次回までにしてくること、してみたいこと
・友達の言葉をもっと入れたかった。
・他の人の推薦状も書いてみたいです。
・今度は自分の事を書きたい。
・もっとみんなのいいところを探したい。
・昔の仕事を調べる。
・三世代前の人の仕事を聞く。
・先祖の人の仕事を知りたい。それとお父さんお母さんがなぜその仕事に入ったのかを知りたい。



 授業の後、担任の先生方とミーティングを行いました。
★毎回の授業の流れを、まとめと予告という形で子供たちに伝えると、方向性が見えて助けになる。
★やってみてどうだったか、ふりかえりの時間が大切。
★質問のやり取りが一番盛り上がる。→だからすこしゆっくり時間を持ちたい。
★何かを説明する時は実演などを混ぜて、はっきりとイメージさせて噛み砕いた状態にしてから始めさせる必要がある。
等、本プログラムについてアドバイスと提案いただきました。昨年と同様、担任の先生も積極的に関わり教科学習との連携も図っていただき、よりよいプログラムに仕上げていくことができそうです。


<文責:東北経済産業局産業人材政策室 三瓶>