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2006年08月24日

☆太陽の味とても美味しかったよ☆

仙台市太白少年少女発明クラブ第8回講座  (8月5日実施)

ソーラークッキング           担当主任     奥村清彦  専任指導員


   講座内容

 *太陽光の集光器の製作をする。
 *集光器を用いて実験をする。〈太陽の熱でお湯を沸かす)
 *太陽熱で料理をする。〈ホットケーキ&目玉焼き)

***************************************************

@集光器の材料
 ・ プラスティクミラー   300×450mm.  1枚
 ・ 厚紙(板目紙)      70×450mm.  1枚
 ・ 水容器用紙コップ    90cc   2個
 ・ セロハンテープ
 

今日の講座は太陽熱を利用してクッキングもするということで会員はとても楽しみにしていました。それだけに何とか成功させたいと願う。〈前日は照る照る坊主をつるしたい心境)

奥村専任指導員はいつも「自然の力を利用するということは人間の力でどうにもできないことが多く不便なことも多い。それだけに工夫の余地もたくさんあるのです」と会員に繰り返し伝えています。

ともあれこの日は、空いっぱいに青空が広がり太陽がまぶしく顔を出したので指導スタッフ全員がホット胸をなでおろしました。
会長をはじめ関係者はいつも講座や子どもたちのことで頭がいっぱいなのです。

さて、今日はどんな講座展開になるでしょうか ! 
(♪広報・今井)

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いよいよ集光器の製作に取り掛かる。形紙に合わせて作ったリングの両端をつなぐ、そうすると朝顔型反射ミラーが出来上がり、大小2個を作り重ねると集光器が完成する。

慎重に型紙どうりにカットしていく。入会の頃よりハサミ、カッター、ハンダゴテなど道具の使い方がかなり上達してきました。

目元と手元から会員の熱心さが伝わってきます。


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みごとに出来上がった集光器。水容器とセットにして温度のさまざまな実験ができる。
果たしてどんな結果が出るでしょうか。じりじりと気温も上がり測定結果まちの会員はちょっと暑そうです。

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↑会員の測定結果を記入したノートから転載したものです。(午前11時 気温29度 快晴)
                                    

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ソーラークッキングのために準備されたパラボラ型太陽熱集熱器。

ビニール傘にアルミ箔を貼り付ける。そして焦点となる部分に調理用の鉄製皿を吊り下げる。
さらに指導員の手によって、傘を安定させる砂バケツともしものときに備え防火用水も準備される。

さあ、いよいよクッキング開始!
どうか太陽が元気よく照っていてくれますように、、、、、温度測定で忙しい会員に代って空を仰ぐ。


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20分以上はかかったけれど目玉焼きとホットケーキが焼ける。
焦げ目もできたしまあまあの焼き上がり!
ただ、太陽のエネルギーが小さくて一度に大量に作れないため、
全員で少しずつ分け合い味見をする。

それでもあちらこちらから「おいしい!」と嬉しそうな声がたくさん聞こえてきくる。
 
空高く天まで届きそうな賑わい。指導員の皆さんの頬も和やかに緩むときです。

  

2006年08月21日

☆初めての体験!原子核理学研施設見学☆

仙台市太白少年少女発明クラブ第7回講座    (7月22日実施)


  夏休み施設見学会

場所:  東北大学大学院 理学研究科
                 原子核理学研究施設

見学・学習のポイント
★ものは何からできているの  ★どうやって調べるの ★原子核ってなあに?
★加速器ってなあに?  ★放射線ってなあに?

実際に見て触れたこと

   *直線加速器と円形加速器を見学する。

   *サイクロトロンを見学する。
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   *どんな物質が放射線を通過するか実験(α線とγ線の線源を用いる)
   *霧箱で放射線を見る実験(シャレーにエタノールとマントルを入れた装置)
   *粒子の衝突実験〈標的にビーム粒子を当てると散乱の様子から標的のかたちが分る)
          (見学時・施設配布の資料より)

太白区の桜の名所三神峯公園のすぐ近くに歴史を感じさせる数棟の建物があります。
ここが今回の見学施設『東北大学院 理学研究科 原子核理学研究施設』です。
普段は一般公開されていない施設だけに関心は高く見学者数は総勢73名になりました。

当日は土曜にもかかわらず施設長笠木次郎太教授をはじめ研究室の先生方、
大学院生の皆さんが大勢で太白少年少女発明クラブの一行を迎えてくださいました。
見学会は対象が小中学生ということで、楽しく遊びながら学べるように工夫された数々
の実験や、分りやすい説明書などが準備されていました。

おかげで今まで程遠いものに感じていた原子核物理や物質科学の世界が少し
身近に感じることができました。(♪広報・今井)

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全長60メートルにも及ぶ直線電子加速器の前で先生より装置の生い立ちや性能などについて
分りやすく丁寧な説明を受ける。ここで加速された電子は隣接の円形加速器へと送り込まれるということですが、、、「でもやっぱり難しい!」
  
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施設の大物、円形加速器について詳しい説明がパネル表示されている。早速会員も一生けんめい読んでみる。興味をもってくれたかな。


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どんな物質が放射線を通過するか実験です。(α線とγ線の線源を用いる)
大学院生の皆さんが何とか理解してもらいたいと会員にクイズを出して実験に引き込む。
この方式は大人も楽しめてとても魅力がありました。


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粒子の衝突実験
模型装置が遊び感覚ももりこまれていて会員に大人気、粒子に見立てたボールを
見学者も衝突させてみる。ここでも担当の大学院生の方々の準備の大変さが伝わってきました。
それだけに今日の体験は会員たちの頭の片隅にしっかりファイルされたようです。


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長時間にわたる見学会、3班に分かれて 行動したあと最後に合流して記念撮影前のひと時。
緊張が解けて和やかな笑みがこぼれる。一生けんめい学んだ後はリラックスすることも大事だね。

最後に施設長笠木教授から 「これからもどうしてこうなっているのかなと自分の頭で考える習慣を身につけましょう」と励ましのエールをいただいて 貴重な見学会を終えました。 本当にありがとうございました。

2006年08月16日

☆光の世界を楽しく探る☆

仙台市太白少年少女発明クラブ第6回講座  (7月15日実施)
                    特別講師  株式会社 仙台ニコン ・相澤英徳氏 ・桜井継貴氏

光とレンズについて(講義と実験)


 
講座内容

  ★   光の色の足し算をしてみよう
  ★   顕微鏡を組み立てて、どんな色がどのようにひかり、どんな形をしているか見てみよう
  ★   光を分解してみよう
  ★   光の反射を実験してみよう

講義の冒頭に「光ってどんなことに役立っているかな?」と講師の先生から会員へ質問が出されて講座はスタートしました。
会員の間から元気よくたくさんの手が挙がりました。そして「テレビ、ゲーム、携帯、信号」とたくさんの答えが返ってきました。
特に、二年目の会員は昨年の講座「あかりの歴史」や「クリスマスイルミネーション」の
飾りつけ」発光ダイオードを扱い学習していることから光についてはかなり知識を得て
いたようです。(♪広報・今井)

                            
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講師の方から資料の配布をじっと待つ。なかに「ドラゴンボール」の
気になる資料もありワクワクする会員。

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早速「光の色の足し算」に挑戦する。自分たちの知識でまず色を塗ってみる。
やはり「色の三原色」と混同してしまう。
光の色は全部混ぜると白になり、赤と緑を足すと黄色に、青と緑を足すと水色になることが
不思議と感じた会員も多かったようです。

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指導員の説明を聞きながら一生けんめいペン型の顕微鏡を製作する。
これで光の色を観察するとどんな様子に見えるかな。
「色が粒粒に見えたよ!」と観察後の会員の感想。思いがけない結果
に少し驚いた様子です。横からのぞいた保護者も広報もびっくり!

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パソコン、プロジェクター、スクリーン、黒板を駆使して
2時間半の長い講座を飽きさせず楽しく盛り上げてくださった(株)仙台ニコンの先生方、
さわやかで巧みな話術は好奇心旺盛な会員の気持ちを虹色に包んで未知の世界を
ガイドしてくださったようです。
講座終了後、製作した顕微鏡と資料を大事にしまう会員の様子はとても満足気でした。