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2006年09月18日

☆パワフル太陽のエネルギーをもっと活用しよう!☆

仙台市太白少年少女発明クラブ  第10回講座(9月2日実施)

  ソーラーで動くメカを作ろう  担当主任  奥村清彦 専任導員

 
  初級  ・ソーラーカー     (ソーラーパネルを搭載して走る車)
  中級  ・ソーラーウォーカー (ソーラーパネルで歩くロボット)


第8回講座でクッキングや集光器を通して太陽のエネルギーについてたくさんのことを学びました。
今回も自然エネルギーを深く理解していくということで「ソーラーカー」と「ソーラーウオーカー」の
製作にチャレンジしました。

製作に当たって、今回は部品がとても多いことから、部品の自己管理をすることも講座の中に
盛り込まれました。

いままでもクラブでは「作品の完成は材料をきちんと管理することが大切、いつでも
予備があるという気持ちでいるといい作品や創意工夫は生まれてこない」
と会員に伝えてきましたが
今回さらに徹底強化です。

たしかに整理整頓、、、大人の社会も大切なことです。(深く思い当たるふしが、、、)(♪広報・今井)

初級講座=ソーラーカー
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トレーに注目!部品がきちんと管理されています。講座スタート時の奥村専任指導員の声がけが
しっかり会員に届いているようです。
作品の完成を目指してがんばろう!

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初級者の作品「ソーラーカー」誰一人部品をなくすことも無く全員完成する。よかった!
車体に自分のすきな絵を描くとさらに完成度が増すね。世界で唯一つのソーラーカーの誕生だ!


中級講座=ソーラーウォーカー
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中級講座の会員は、部品の管理はもちろんのこと自分の力で積極的に作品制作に取り組んでいく。


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分らないところやうまくできないところがでてきたら、指導員に質問して問題を解決していく。

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最後に「ソーラーウオーカー」の性能をしっかりチェックして達成感も味わう。

☆知恵と汗を思いっきり絞った暑い夏の2日間☆

仙台市太白少年少女発明クラブ第9回講座 (8月19日~ 20日実施)

夏休みものづくり体験教室 

*主催文部科学省
*協賛 社団法人 発明協会

*開催および技術指導・仙台市太白少年少女発明クラブ
  
*参加者数 会員15名 非会員8名

*担当主任  奥村清彦専任指導員

*協力指導員・サポーター・スタッフ16名

 製作作品 (対象学年)
  ・風車(1~4年)        =紙製の車輪つきタワーに風車を輪ゴムで連結、うちわであおぐ
  ・プロペラカー (1~4年)  =木製の車台にプロペラをつけ輪ゴムを回して動力とする
  ・ワームマシーン (5~6年) =クランクを用いてマシンを伸縮させ、この運動を利用して前進させる
  ・ユーターンマシーン(中学生) =電池を動力としてコースの進行方向を360度変更するマシンの製作

今回は文部科学省より依頼を受け「夏休みものづく体験教室」の開催となりました。

一日目は全国の小中学生共通の教材を用いて作品の完成を目指す。
午前10時から猛暑の中、学年に応じて選んだキットを指導員の指示に従って製作していく。
クラブ員は今まで講座の中で培った工夫の気持ちが次々と沸いてくるのか
解説書を参考にしながらも『あーでもない、こーでもない』と改良を試みている姿は心底ものづくりを楽しんでいる様子でした。
製作会場の熱気は参加者と指導員の「ものづくり情熱」で今季最高の暑さとなりました。

二日目は昨日製作したマシーンを携えての競技会開催です。

開始前、どの参加者もマシーンの調整や確認に余念がなく競技にかけるファイトは
昨日にもまして上るばかり、、、太白小学校の体育館はいろんな汗でいっぱいでした。
思い出に残る体験教室になるといいですね。(♪広報 今井)


一日目 マシン製作              s-IMG_2017.jpg
     

指導員が事前に製作して指導上の”ツボ”声のかけ方などを確認。わがクラブでは理論、技術ばかりでなく『ものづくりの心』も大切にすることをモットーにしています。

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風車製作中。低学年ということでまず定規やカッターの使い方からものづくりにチャレンジしていく。
しかし真夏の3時間以上の製作時間はつらいはずなのに誰一人泣き言は漏らさない。
興味があるとやり通せるのかな!
低学年だから、、、という先入観は不必要のようですね。

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プロペラカーの車体の形についていろいろと考えてみる。どんな形にしたら早く走るのかな!

参加者が考えた工夫や改良点はガイドラインに外れていなければ大切にしてマシーンに反映させる。ここでは子どもたちの創意工夫や独創性も大切にし引き出していくことを目指す。

二日目 競技会開催
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競技開始前に運営方法について細かい打ち合わせをする指導員・スタッフ。
発明協会公式ルールに従って厳正に競技をおこなう。

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三回トライアルしてベストタイムを各自の公式タイムとする。まずは無事走れ!

きれいにターンを成功させた直後のユーターンマシーン。みごとな走りです。


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会場には『マシンの病院」が設けられる。休憩時間は再調整で大賑わいだ。
短時間のうちに復調あるいはレベルアップを目指すため、指導員も参加者も真剣そのもの!!
教えるほうと教わるほう、、、ここに太白少年少女発明クラブの良さがが凝縮されているようですね。


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プロペラカーの競技開始。審判員の指示に従ってスタートラインにつく。一瞬の競技だけに緊張が走る。


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バックしないようにバンパーをつけたりクランクの幅を調節したり、マシーンの病院でいろいろ改良や工夫したマシーン。みごと優勝です。頑張った汗の結晶が花開いたね。


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表彰式

入賞した参加者の皆さんおめでとう。そしていつもの力が出せず悔し涙を流した皆さんも今回は残念でした。でも『性能を良くするために考えて頑張ったことを大切にしてください』という工藤大会会長の言葉を励みに別のチャンスにぜひ頑張ってほしいです。

2006年09月13日

仙台市立太白小学校~まるでホントの会社みたい?!試作品発表会!~

無題ドキュメント

=仙台市立太白小学校=

まるでホントの会社みたい?!試作品発表会!

平成18年9月13日(水)
11:00~12:30

 仙台市立太白小学校(佐藤達校長、児童数309名)は、平成15年度から起業教育を実践しています。同校では研究主題を「『本気の学び』を創る太白の子ども~実社会にかかわり,創造性や社会性をはぐくむ起業教育の取組を通して~」と掲げ、学校全体で授業実践に取り組んでおり、起業教育の先進校として他県より多くの教育関係者が視察に来られます。
今年度の6年生(52名)は、「大好き!太白!2006!~まちの元気・発信基地Ⅱ~」と題し、昨年度に引き続き、太白のシティセールスを考えるため、「地域とつながる」商品の開発を行っています。
今日は、試作品の発表会ということで、大学でデザインを教えている講師の方にプロの目から試作品を見ていただきます。どんな商品ができあがっているでしょうか?


 今日の授業は、東北工業大学工学部デザイン工学科で講師をしている梅田弘樹先生を招いての試作品発表会です。6つの会社がそれぞれの試作品をプレゼンして、最後に梅田先生からコメントをいただきます。
(※このレポートでは、販売日前ということで、商品紹介は差し控えさせていただきます)

各社とも、社名の由来・社員紹介の後、試作品1つ1つについて説明していきます。今年が起業教育2年目ということもあり、子どもたちのプレゼンにも「余裕」があります。

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 プレゼンの後の質疑応答にも熱が入ります。アドバイスやいい指摘がたくさんありました。
 「何種類のパターンがあるのですか?」
 「どのくらいの重さまで耐えられるのですか?」
 「香りはどのくらい長持ちするのですか?」
 「(染料は)洗っても色は落ちないのですか?」
 「裏側にねじが出ていて危ないのでは?」

 厳しい質問にも、答える側の子どもたちはしっかり対応していました。


梅田先生から各社の試作品について、講評をいただきました。
「(中身を)使い切ったらどうなるの?」
「実際に使ってみたことある?」
 「見た目をわかりやすくしたほうがいい」
「(キャラクターに)名前をつけてみたら
どうだろう?」

など、具体的なアドバイスをいただきました。

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 また、実際に梅田先生がデザインした商品を見ながら、商品開発(デザイン)の流れについてお話いただきました。

  前提条件(何を作るか、材料、製造コスト)
    ↓
  コンセプトを立てる
   ・誰に使って(買って)もらう?
   ・どんな状況で使われる?
   ・他の商品と違って何が「ウリ」なのか?

   ↓
  デザインの検討
   ・どんな商品にするか
   ・かたち・色・大きさ・機能・値段 など
   ↓
  商品化
   ↓
  販売戦略 商品を知ってもらうための工夫
   ・ネーミング  ・パッケージ
   ・キャッチコピー  ・その他様々な宣伝

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子どもたちも、かなり納得して話を聞いているようでした。
販売当日まで1ヶ月ちょっと。さらなる改善点がいろいろ見つけることができました。

 1度商品開発を行っているだけあって、試作品の段階でもレベルの高い商品がたくさんありました。「おみやげ品」より「実用品」が多くなっており、実際に使ってもらいながら太白のことを想ってほしい、という子どもたちの想いが伝わりました。

<取材・文責:デュナミス 松浦>